著作物
- 上手下手を問わず、その人の思想や感情が表現されている創作物
著作物の種類
- 編集著作物: 内容物や、その並べ方に創作性を持つもの。
- 百科事典、優秀な小論文を集めたもの。
- データベースの著作物: 編集著作物の中で、PCで扱えるもの。
- 編集著作物やデータベースの著作物は、それを構成する個々の著作物とは別途著作権が発生する。また、それを構成する個々の内容に著作権がなくても、編集著作物やデータベースの著作物に著作権は発生する。
- 共同著作物: 複数人で共同で作成した著作物。
- 他の共同著作者の同意が無いと自分の権利を他人に譲渡できない。
- 二次的著作物: 著作物を翻案することにより創作した著作物
- 外国の本を翻訳したもの、編曲したもの
著作者
著作物を創作した人。複数人で著作物を作った場合は全員が一つの著作物の著作者になる。
著作権
- 文化の発展を目的としている。
- 著作権は、著作物を創作した時点で発生する。届出などは必要ない。
- 著作財産権と著作者人格権からなる。
- 著作物の創作時から、原則著作者の死後70年保護される。
- 外国の著作物を日本で保護する場合、その国の保護期間が70年未満ならその期間だけ保護される。
- 外国の著作物を日本で保護する場合、その国の保護期間が70年より長いなら70年だけ保護される。
著作者人格権
- 著作者の人格を守るための権利。
- 他人に譲渡や相続することができず、著作者の死亡と同時に消滅するが、著作者の死後も著作者人格権を侵害する行為を行うことはできない。
- 共同著作の場合、全ての著作者の合意がなければ権利を行使できない。
- 公表権、氏名表示権、同一性保持権、の三つからなる。
- 公表権: 著作物を公表するか決めることができる権利。
- 氏名表示権: 著作物に氏名を表示する、またはしない権利。
- 同一性保持権: 他人に著作物を改変させない権利。
著作財産権
- 著作者の財産を守る権利。
- 全部、または一部を譲渡可能。
- 保護対象になるもの
- 1文字だけの「書」
- 幼稚園児が書いた落書き
- 素人が撮った写真
- 国の機関が刊行する白書
- フローチャート
- 保護対象にならないもの
- 頭の中だけのアイデア
- 記事のタイトル
- 客観的事実、データ、防犯カメラの映像
- 大量生産品の商業デザイン
- アルゴリズム、プロトコル
- 憲法や法令